ギャッベ (Gabbeh) について


ギャッベはペルシャ語で「粗い」という意味があり、イランの遊牧民の女性たちによって織り継がれている伝統的な絨毯である。
 
「毛足の長い絨毯」ギャッベは、遊牧民にとって砂漠や山岳などの旅先で過酷な状況に順応するために、テント内の保温効果を高めるための敷物として、夜具として、寒い地では家畜を保護するためのカバーとしての役目を果たすなどして、遊牧民の生活を支えてきた大切な品でもあるのだ。
 
手で紡いだ糸は羊の毛100%、染めも化学繊維を一切使用しておらず、全てが天然の原料で染め上げている。
 
一枚と同じものがない全て手織りであるそのギャッベの色・柄は、自然を旅する遊牧民がその目で見た景色や動物をあしらっており、その独特の風合いが放つ表現力をたっぷり紹介しよう。

主な柄